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録った音を編集して混ぜる!〜ミキシングについて〜

全ての曲で必要な楽器・パートを録り終わると、次は専らスタジオ側(エンジニア)の作業に移ります。

ミキシング,ミックスダウン,トラックダウン,バウンス

ミキシングとは具体的に何をするのかというと、録った音を整えて音のバランスを作って、いい具合になったら全トラックをそのバランスで混ぜて書き出す(=ミックスダウン/トラックダウン/バウンスetc.ともいう)作業のことを意味します。

【立ち会いでのミックスダウン修正作業】

 

実際の作業の進め方ですが、ミックスダウンのやり方については「作品クオリティ」と「ご予算」に関わる話となりますので、ケースバイケースで対応となります。そのため実際の進め方は直接お話をお伺いして決定致しますが、パターンとしては大きく分けて下記の2通りになります。

◉ケース1:主に無料配布音源(デモCD-R等)を制作の場合→「即ミックス」

音源の用途を確認して最低限必要なクオリティと予算を擦り合せた上で、限られた時間(予算)内での「即ミックス」を行う。

◉ケース2:主に有料販売音源(プレスCD等)を制作の場合→「預かりミックス+立会い修正」

ミックスのリクエストをお聞きして”宿題”として預からせてもらい、コチラでそれに基づき「仮ミックス」を"グロス料金"(=時間課金ではなく固定料金)でじっくりと作成。「仮ミックス」が完成すると確認用MP3をメールにて送付。お客様の環境でお聴き戴いて方向性を確認し戴いた上でスタジオでの立ち会い修正日をご予約→立ち会いトラックダウン(及びマスタリング)の上完成&納品。

■「即ミックス」vs「預かりミックス」

ドラムの入っている曲は必然的にトラック数が多く、ダイナミクス処理から行っていきますので、取りあえずのミックスを1曲作成するだけでも最低3時間くらいは必要です。ボーカルのピッチ補正や、ドラムトリガーなど細かい「波形編集」を必要とする場合は、更にその数倍の時間が必要になる場合があり、「即ミックス」で仮に十分な時間や予算が確保できない場合は、エンジニアの作業に最低限必要な時間が確保出ずに作品のクオリティ自体が下がってしまうリスクがあります。

したがってミックスダウン(※特に有料音源を作る場合)に関しては、余程お急ぎでない限りは一旦宿題としてスタジオに数日間預からせて頂き、出来ましたら後日日程を再設定して立ち会いミックスダウンを行なう、ケース2の「預かりミックス+立会い修正」をお勧め致します。なぜならば、その方が費用面と品質面の両方において有利でコストパフォーマンスが上がるからです(注意:ただしドラムの無いアコースティックのミニマムな編成であれば時間課金でその場で”即ミックス&マスタリング”してしまう場合もあります。)

ミキシング,ミックスダウン,トラックダウン

「預かりミックス」及び「即ミックス」完成後、改めてお客様立ち会いのもとで、注文に応じてボーカルや楽器の音量やエコーの量などを微調整していき、1曲ずつ仕上げて行きますが、その調整の時間はバンドさんによってマチマチ。ミックスを聴いた時点でご不満が無ければ、普通は1曲30分~1時間程度で仕上げ&落とし込みにかかりますし、メンバー間で意見の相違が出て紛糾する場合や、立ち会い現場での追加の特殊効果・編集意匠が多数あれば、1曲2~3時間かかる時もあります。

立会ミックス
立会ミックス

<ミックスダウンの時間概念まとめ>※ココでは一応「流通・製品盤」を基準にしておきます。

1曲の「ミックス完成」に合計4~6時間(仮ミックス=3時間分グロス料金+立ち会い任意で1~2時間...)程度。
※「預かりミックス」の場合は、例えば3〜6曲程度の仮ミックス作成で通常1週間前後(スタジオ繁忙期だとそれ以上になる場合もあり)をスタジオ側に一旦戴きまして、その後にお客様の立ち会い日を設定し一緒にミックス修正・完成...という流れになります。


以上でミキシングの説明は終了です。
続いて「マスタリング」の工程説明に入ります(ページ右下より)。


 

仮ミックスは日頃のスタジオの空き日を使って担当エンジニアが時間をかけて丁寧に編集作業を進めます。無論その間の課金の時計の針は止めておりますので、必然的にコストパフォーマンスは上がります。

​マザーシップ耳寄り情報

即ミックス」「預かりミックス+立会い修正」の他に、全作業をエンジニアに丸投げする「おまかせミックス」というのもあります。エンジニアもチーフとセカンドでサービス内容も異なりますので、詳しくは「ミキシング」のページを後ほどご覧になってから具体的にご相談戴くのが一番いいかと思います。

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