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まずは楽器や声を録る!〜レコーディングについて〜

という事で、何はともあれ、まずは楽器を録音していきます。
 

❶リズムベーシック(=リズム録り)

最初に土台となる"リズムベーシック"[ドラム+ベース+ギター(&必要に応じて仮歌) ]から録ります。

まずはドラムのセッティング(チューニング&マイキング)を行います。​▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

ドラムのチューニング

ドラムの録り音はバンドレコーディングで一番重要な作業の一つ。早く演奏したいという逸る気持ちをグッと抑えて慎重に音を作っていきます。必要に応じてヘッドの種類を変えてみたり、ミュートを駆使してみたり、まずは「生音」で理想の音に近づけていきます(※交換ヘッドに関しては当スタジオのセットを使う時にキックとタムのみ貸出交換可能)。

マイキング

ドラムのセッティングと暫定チューニングが出来たら、エンジニアがバンドの音楽性を踏まえた上でマイクを選択しマイクを立てていきます。試し録りを行いながら音色を確認して、マイク位置やマイク選択を変更しながら「生音」と「録音した音」のイメージギャップを埋めていきます。

こうして平均1時間くらいで以上の工程(ドラムセッティングからマイキング終了)が
​完了します。

次はベースとギターのセッティングを行ないます。

ギターアンプのマイキング

ギターは使いたいアンプを選定してアンプブースに入れて音を作り、その出音を聴きつつエンジニアがマイクを選定して立てます。

アンプブース

ギターの足元に繋ぐエフェクターなどは、まず最初に録るベーシックな音色に使用するものだけを選定して、それ以外のものは一旦回線から外します(チューナーなどもコンタクトマイクなどで回線の外に繋ぎます)。そうする事でなるべくアンプに入力される前の段階での音質劣化を防ぎます。

ベースDI

ベースは通常DIに直結して「ライン録り」するのが一般的。のちに逆DIと呼ばれるものでアンプに信号を戻してマイクで録り直したり、最初からアンプシミュレーション系のものをかませたりと方法は色々とあります(応相談)が、特別録り音のキャラクターの狙いが定まって無ければシンプルにライン録りするだけでも充分です。

仮歌

もしリズムベーシック録りの時に同時にボーカルが有った方がリズム隊が演奏し易い(=ノリが良くなる)のであれば、ボーカリストにボーカルブースに入って頂いて仮歌(=ガイドボーカル)を歌って貰う場合も有ります。場合によっては仮歌と言わず、本番テイクを録る場合も有ります(注※これらの判断はそれぞれメリットとデメリット双方ありますので、タイムスケジュールと制作コンセプトによって変わってきます。詳しくはミーティングにて相談・決定します)。

なんだかんだで各楽器セッティグとマイキングが終了するまで(=つまりスタジオ入りからトータル1時間半〜2時間くらい掛けて、やっと本番の録音ボタンが押せる状況になります。

ということで、早速録音ボタンを押していきましょう!

リズムベーシック

各楽器の音色とモニターバランスなどが決まれば、あとは録音ボタンを押して演奏をひたすら録音していきます。個別のちょっとしたミスは後で直せる(パンチイン修正)ので、まずはバンドの”最大公約数”的なテイクをあげることに主眼を置いて演奏します。

リズムベーシック確認

録っては聴いてを繰り返し、エンジニアやディレクター、スタジオ同伴者などの客観意見も訊きながらバンドサウンドの屋台骨となるリズムベーシックの”ベストテイク”を上げていきます。単純に5分の曲なら一回録って一回聴くだけでも10分以上かかり、休憩や推敲などを考えると時間が過ぎるのは意外と早いです。3〜4テイクあげるのに約1時間、その中から全体的に一番いいテイクを選び、さらのその部分修正など細かい作業を個別パートごとに行っていると、リズムベーシック1曲あげるのに1〜2時間位かかります。

​マザーシップ耳寄り情報

マルチブース

マザーシップスタジオはコントロールルームの他に「独立した3つの録音ブース」を備えており

複数の楽器を”音カブリ”無く同時に「一発収録」する事が出来ます。各楽器間でマイクのカブリ

が無いので、後からの部分修正(パンチイン)も可能で、短時間で自然な演奏収録が可能です!

❷ダビング(=重ね録り)

リズムベーシックが出来上がると、今度はそれに「リードギター」や「ボーカル(先程仮歌を録った場合は清書)&コーラス」等を

"ダビング"(重ね録り)して行きます。

まずはギターのレイヤーパート(テーマフレーズ、オブリガード、ソロなど)を入れて行きます。
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ギターダビング

ダビングは1パートごと個別に収録して行きます。ライブではペダルを踏み替えて同時に行なうバッキングやリードソロなども、通常レコーディングではトラックを分けて録って行く事が多いです。ギターロックバンドでは、このトラックの分け方がそのままRECアレンジの決め手になってしまうので、非常に重要な作業です。事前にアイデアをしっかり練っておかないとハーモニーやシンコペーションが上手く噛み合わなかったりして、録音現場でアイデアが生煮えとなり、時間を浪費してしまう事がよく有りますので、プリプロ(事前の予行演習)は必須です。

​マザーシップ耳寄り情報

MTRセット

当スタジオでRECをご予定の方には、必要に応じてプリプロ内容を事前に無料診断させて戴いております。ギタートラックの効果的な分け方やフレージングのアドバイス、メインボーカルに対するコーラスパートの効果的な組み方など、楽曲に応じて内容は様々です。(※レコーディングを行う上で構造上の重大な欠陥を抱えていなければ基本的にはそのままGOサインを出します)。

また、そういったプリプロ作業に必要な機材等も必要に応じて無料でレンタル致しております!まずはお気軽にご相談ください。

次はいよいよ歌の収録(仮歌を録った場合その"清書")に取り掛かります。
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ボーカルレコーディング

歌の収録は掛かる時間はかなり個人差があります。稀ですが一発オッケーの方から、長い方で極端な場合1曲に何日も掛ける方もおられます。平均すると1曲1~2時間くらいでしょうか。
メインが入ればコーラスを必要に応じて重ねます。コーラスはメインボーカルが入ってから収録します。なぜなら、主旋律(=メインボーカル)あってのハーモニー(コーラス)ですから、メインボーカルのピッチ感、音譜の長さ、しゃくりやコブシやビブラートなどに沿って吹き込まなければならないからです。

先に入れたトラックに合わせていくのは、結構コツが要りますので、慣れないうちはOKテイクを上げるのに時間がかかる傾向にあります。いずれにせよノープランではスタジオ代を浪費してしまいますので、必ずプリプロをして、はっきりと音譜に起せるくらいにラインを練って来て、尚且つ「打率」もしっかりと上げてから本番に臨みましょう。

リズムベーシックの段で触れました通り、制作の趣旨によってはリズム隊と一緒に”せ~の”で本チャンボーカルを一発録音してしまう場合もありますが、通常リズムベーシック録りの時は、リズム隊の為の「ガイドボーカル(仮歌)」に留めておき、本番ボーカルテイクは体調管理を施して後日別日を設定して録る事がほとんどです。

<レコーディングの時間概念まとめ>
■ドラムセッティング・チューニング・マイキング及びベース&ギターセッティング・マイキング=合計1時間半〜2時間

■リズムベーシック録り(パート別の部分修正など含め)=1時間〜2時間/曲
■ギター等ダビング=1〜2時間/曲
■ボーカル/コーラス等ダビング=1〜2時間、若しくはそれ以上
(※注意:上記時間目安はバンドの編曲プランと演奏スキルによりますので、こちらが指定しているものではありません。)

◎1日(=最大12時間)で2~3曲の完パケ(=録り切り)が平均目安。

以上でレコーディング(リズムベーシック+ダビング)の説明は終了です。
引き続き、「ミキシング」の工程説明に進みます(ページ右下より)。

 

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