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波形編集(ピッチやリズムの修正)は”魔法"なのか?〜誤魔化し編集の弊害〜

​

前章の『レコーディング初心者の”レコスタ選び”について』で

 

スタジオのハウスエンジニアが出来る仕事について話ましたが、
 


マイクを立てて録音ボタンを押す事...以外で

​

エンジニアが行える重要な仕事に「ミキシング」と言う作業があります。

 

(※全くご存知でない方は後述の「録ったら混ぜる!〜ミキシングについて〜」をご覧ください)

 

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これは一般的に「ミックスダウン」や「トラックダウン」

最近では単純に「バウンス」などとも言われます。

 

 

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録音ボタンを押し終わった後の仕事になりますが、

 

簡単に説明すると、

 

録れた音にイコライザーやコンプレッサーやリバーブなどをかけて

 

音を整えて聴きやすくしてする作業です。

例えるとするなら
"音のお化粧" みたいなもので、

 

音源を作る上で避けて通れない重要な作業であります。

 

 

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そして、そのミキシング作業の中の一つに『波形編集』というものがあります。

​

本章の”主題”ですが、これは必要に応じて、

 

収録した音の”波形”を直接いじって、

 

演奏行為を変えてしまうという”手術的な作業”です。

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前述の『ミキシング』が ”お化粧” だとするならば、

​

この『波形編集』というのは ”整形手術" にあたります。

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ここでは、この『波形編集』の是非について述べたいと思います。

 

 

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​

デジタル技術が進化したおかげで、昔は出来なかった事が、いとも簡単に

 

何でも出来てしまう時代になりました。

 

 

実際に最近のデジタル技術は物凄くて、コンピューターグラフィックによる

 

画像や映像のデジタル加工はもはや本物と見分けがつかないレベルに...

​

 

それは音楽の世界でも同様です。

 

 

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具体的にレコーディングの分野で、でデジタル編集が

 

お客様の演奏や歌唱に直接関係するものでいうと、

​

 

・ピッチ(音程)修正

​

・タイミング(リズム)修正

​

・トリガー(音色の差し替え)

 

 

などが最たるものでしょう。

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​

ココをお読みの初心者の皆さんの中でも、

 

なんとなくうっすらとした知識を持っていて

​

実はこれをスタジオエンジニアに期待している方が多いのではないでしょうか?

​

 

​

万能ではありませんが、確かに

 

昨今のデジタル修正能力は目を見張るものがあります。

 

なので余計に、そこらへんの効果だけを見越して...

 

「演奏面で”楽”をしたい」なんて思っている方、案外多いのかもしれません。

​

(というか、実際に多いんです...orz)

​

 

​

程度問題ではありますが、

 

波形編集は昨今の風潮では音楽的な編集行為として、

実際の業務レベルでも随分と使用されています。

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​

ですが、いずれもメジャー制作やプロの現場で

 

高い判断基準のもとで、必然性を判断して

​

”クリエイティブな行為”として行われているものです。

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​

解りやすく言うと、良いグルーヴを更に良くするために、

​

良い歌唱を更にカッコ良くするために行われる作業です。

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少し言葉が悪いですが、

​

決して「拙い演奏」を無理矢理に上手くきこえさせる為や

​

「上手くない歌」を上手く直す為に使われるものでは本来ありません。

​

​

​そういう使用方法は、もはや「魔法」と呼べるものではなく、

​

いずれその違和感に気付かなくなる「麻薬」とでもいうべきものです。

​

​

いつの時代も聞こえの良い物事には「明」と「暗」の両面が存在し、

​

『便利』は新たな『不便』の始まりでもあります。

​

​

特に最近の若いアマチュアミュージシャンの中には

​

この技術を、事実『ごまかし』の為にしか使っていない人も多いです。

​

​

しかし、これは言うなれば ”諸刃の剣"・・・

​

つまり、せっかくのあなた自身の曲を、

必ずしもあなた自身が演奏しなくても良い...

 

という方向に自分自身で追い詰めていく

​

”自己矛盾的な行為”なのです。

​

 

ですが、レコーディング初心者で、ネット情報などの

​

一部の間違った情報を鵜呑みにしている人には

​

その事を理解されていない方も居られます。

​

​

​

もう一度言います。

​

デジタル修正は「程度問題」です。

​

全てが悪い訳ではありません。

 

あくまで「是々非々」です。

​

 

実際にプロの現場でも

 

使われている箇所もいくつもあります。

​

そもそもやってはいけないという風に

 

法律などで禁止されているものでもありません。

 

運用は自由です。

​

しかし、自由というのは履き違えると痛い目にあいます。

​

そして人間はだんだんと慣れて麻痺して行く生き物でもあります。

こういう技術に安易に頼るのは間違いです。

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​

こんな話があります。

​

​

​

お隣の国(某美容整形大国)の、とあるミス・コンテスト...

​

出場者の女性の ほとんどが同じ顔 だった...
 

​

以前ネットで画像付きで報道されていたニュースです

 

ちなみに結果的に優勝したのは "ナチュラルな顔の人" だったとか...

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​

実は、この「笑い話」が、笑えないくらいに、

 

音楽の世界でも同じ事が起きているんです。

 

 

間違った波形編集の使い方によるこの様な弊害は

​

安易な判断基準しかもち得ないアマチュアの音源で既に蔓延しています。

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​

波形編集をそのように安易なゴマカシに使うと

 

音楽で一番大事な『個性』を葬る事になり

​

みんな同じ声やリズムになってくる...

​

 

​

つまりそれは言い換えると

 

「面白く無いものを作る行為」です。

 

 

この事の恐さに気づいていない(若しくは既に麻痺してる)

 

波形編集の間違った恩恵に取り憑かれているミュージシャンは気をつけてください。

 

 

​

と同時に、

 

レコーディングエンジニアも、テイクに時間をかけずに、

 

「あ~、大丈夫! あとで修正しとくし!」

 

みたいな事を軽はずみに言う人は要注意です。

 

​

考えてみてください。

​

例えば、あなたが病気を患っていたとして、

 

行った先の病院でロクな診断もせずに

​

「あ~大丈夫! あとで悪いところ全部取りましょう!」

​

なんて軽く言う医者が居たとしたら、、、

​

その医者の事を信用出来ますか?

​

 

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​

しかし、上記の全ての良し悪しの判断はココをお読みの

 

”あなた自身”に委ねられています(自己責任)。

​

大事なことなので反芻(はんすう)してください。

そして、音楽にとって一番大事なことは何かを考えるきっかけになれば幸いです。

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